プロジェクト:スパコン研究開発・性能最適化
スーパーコンピュータは、置いただけでは速くなりません。私たちは、計算機の設計と、その上で動くプログラムの両方に手を入れ、性能を引き出す研究をしています。

取り組んでいること
対象は、ベクトル型スパコン、GPU、そして新しい命令セットまで、性質の異なる複数のアーキテクチャです。その上で、防災や乱流、流体解析、機械学習といった実際のアプリケーションと、計算機の素の力を測るベンチマークの両方を動かし、どこで性能が頭打ちになるかを調べます。得られた知見をもとに、プログラムの書き換えやデータの並べ方を設計し直します。
なぜ取り組むのか
計算機の性能は、ハードウェアの理論値どおりには出ません。プログラムの書き方やデータの並べ方しだいで、同じ計算が何倍も遅くなることがあります。ここを詰めることは、津波の被害推計や製品設計など、計算時間が結果を左右する分野に直結します。
主な取り組み
- ベクトル型計算機 SX-Aurora TSUBASA の性能評価(SC18 で報告)
- 津波浸水シミュレーションの高速化と、リアルタイム被害推計への適用
- 乱流の直接数値計算(DNS)コードの最適化と、スーパーコンピュータ「富岳」を含む入出力性能の評価
- 流体解析手法 BCM の GPU 向け並列化、蒸気タービンシミュレーションの最適化
- 姫野ベンチマーク・HPCG など標準ベンチマークによる性能分析
- グラフ処理・疎行列演算のベクトル計算機向け実装
- コード変換フレームワーク Xevolver による最適化の自動化
キーワード
高性能計算(HPC) / ベクトルアーキテクチャ / GPU / ベンチマーク / 性能最適化